ここ最近、周囲でおめでたいニュースが続いている。ついに彼女と入籍したとか、今年の秋に赤ちゃんが生まれるとか、幸せいっぱいの友人たちの話を聞いていると、こちらもつられて笑顔になる。そんな私もこの春、とっても楽しみにしていることがある。それが、大親友Mちゃんの結婚式だ。
Mちゃんとは高校時代からの付き合いで、昔から彼女の前では何でも素直に話せる。社会人になっても彼女とは高校時代のノリで、おバカなことを話してふざけ合ったり、好奇心のままにいろんな場所へ出かけたりした。昼下がりにカフェでおしゃべりしていて、私が「今から温泉行きたいなぁ」と言えば、「それ、いいなぁ」と彼女も賛成して、早速レンタカーで温泉に向かったこともある。それから真夏のある日には、インターネットの情報だけをたよりに、海が見えるカフェを目指したこともあった。青い空と海を臨むカフェで食べるカレーは格別で、人目をはばからず「最高だー!」なんて2人で連呼したのを覚えている。
穏やかで、周囲を和ませるのが得意なMちゃん。その彼女から実は、結婚式で友人代表のスピーチをしてほしいとお願いされている。大親友の結婚式だもの、そりゃ頑張ってスピーチさせてもらいます! と張り切ったのはいいものの、式の1ヶ月前から原稿づくりに励んでいるのだが一向に進まない。あれこれ迷ってようやく書き上げた原稿を旦那に聞いてもらったら、「2人の思い出が、説明書みたいに整然とまとめられすぎている」とバッサリ。うまくまとめることを意識して、Mちゃんへの想いが伝わりにくい内容になっているらしいのだ。
それから数日間、改めてMちゃんとの日々を振り返ってみた。じっくり思い出していくほどに、疲れたとき、不安なとき、さみしいとき、いつも当たり前のように彼女がそばにいてくれたことに改めて気付かされた。私はずっと、彼女の優しさに支えられていたんだ…そんな感謝の気持ちを込めて再びスピーチの原稿に取りかかってみると、今度はあれこれ迷わずにスパッと書き上げることができた。旦那に聞いてもらうと「Mちゃんへの素直な気持ちがまっすぐ伝わる、いいスピーチだと思うよ」と、うれしい言葉をくれた。
私がMちゃんに伝えたい言葉は、辞書にも参考書にも載っていない。美しい言葉でも、格好いいセリフでもない。それは彼女と共に過ごしてきた、かけがえのない時間のなかにあった。実はこのコラムでも、想いが強すぎてうまく表現しきれていない箇所や、ちょっぴり赤裸々に書きすぎたなぁと恥ずかしくなる箇所がある。“ちょっとひと息”をテーマにしておきながら、書いている本人がガッツリと肩に力を入れて書いていたなんて、苦笑いするしかない。
さて、このコラムは今回でちょっぴりお休みさせてもらいます。皆さまの励ましの声に支えられ、こんなに長い間書き続けることができました。またいつか、ひょっこり更新させていただく機会があるかもしれません。そのときまでどうか、日々のなかの“ちょっとひと息”を大切に…。
今までご愛読いただき、本当にありがとうございました。
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